ペルオキソチタン技術を用いた製品開発

エコートの開発力

光触媒コーティング剤をはじめ、防カビコーティング剤や抗菌・抗ウイルスコーティング剤など、多機能性コーティング剤の開発に力を注いでいます。

ペルオキソチタン技術による
独自性の高い製品開発

ペルオキソチタン技術を活用する事で、高い光触媒活性を持つコーティング剤を提供しています。
「ミラクルチタン光触媒®」シリーズは、1999年の販売開始以来、多くのお客様に長年愛用されています。
近年では、ペルオキソチタンを無機固定化剤として活用した防カビコーティング剤など、
「光触媒に固執しない」機能性コーティング剤の開発にも取り組んでいます。
環境負荷の低減を重視し、多様化するニーズに柔軟に応える製品づくりを目指しています。

開発ストーリー

ミラクルチタン光触媒®

1997年、ペルオキソチタン系コーティング剤の量産化を目指して研究活動を開始。当時の三井鉱山(現:日本コークス工業)と大野石油店との共同開発により、翌々年にミラクルチタン光触媒の製品化を実現しました。

屋外施工に求められる「透明性」「常温密着性」「耐久性」「光触媒活性」「無機保護層」という課題に挑戦。その結果、以下の2製品を開発しました。

・ミラクルチタンP1
光触媒活性がない中性無機のペルオキソチタン水溶液で、透明性と常温密着性を兼ね備えた製品。
有機基材と光触媒膜の中間層として、長くご活用いただいております。
・ミラクルチタン光触媒M2
中性ペルオキソチタンと、その誘導体である結晶性酸化チタンを複合した、光触媒コーティング剤です。
純水中に酸化チタンを高い安定性で分散させる技術を確立。
他のバインダー成分を使用しないため、塗布後は100%に近い酸化チタン塗膜を形成し、長期的かつ効率的な性能を実現します。
また、有機溶媒や樹脂系バインダーを含まないため、環境にも優しい製品です。

暗所対応・可視光応答型光触媒 
ミラクルチタン光触媒Connect

光触媒の課題は、光が当たらない暗所や光が弱い所で効果を発揮しにくい点にあります。
また、室内では蛍光灯からLED照明への移行が進む中、LED(可視光線)に反応する光触媒や暗所でも効果を発揮する製品の必要性が高まっています。

この課題に挑む中で、佐賀大学の一ノ瀬教授の助言を受けながら、ペルオキソチタンに銀と銅を含有させた複合液の開発に成功しました。この液体はそのままでも抗菌・抗ウイルスコーティング剤として機能しますが、「可視光応答型」を目指し、結晶性酸化チタンに銀と銅を担持させたことで、更なる進化を遂げました。

Connectには、「人と環境」「技術と社会」そして「ビジネスパートナー」との“繋がり“を大切にしたいという想いを込めています。この抗菌・抗ウイルス技術が、施工代理店様の施工活動や製品メーカー様の多様な製品を通じ、多くの施設やご家庭の衛生環境に貢献できるよう、さらなる普及を目指しています。

「光触媒に固執しない」機能性コーティング剤 高濃度Cu防カビコーティング剤

ペルオキソチタンは、中性無機で常温密着性を持つ優れた材料です。この特性を活かし、防カビ剤やデオドラント剤、抗菌剤などを組み合わせた機能性コーティング剤の開発を進めています。

光触媒は光が当たる環境で優れた効果を発揮しますが、カビが発生しやすい暗所や弱光環境では十分な効果を発揮できない課題がありました。そこで弊社では、光触媒に固執せず、暗所でも効果を発揮する防カビコーティング剤の開発に取り組みました。

ペルオキソチタンに銅を多く含有させる製造法を確立し、高濃度Cu添加タイプの防カビコーティング剤を実現。これにより、カビの発生を抑制します。

さらに、中性~弱塩基性のコーティング剤を提案可能です。この特性により、市場で主流の「酸性のコーティング剤」が抱える基材腐食のリスクを軽減し、幅広い用途で使用できます。